2009年10月14日水曜日

施設外研修



先日からKという施設へ、ぼくひとり、研修に行っています。
いま就職している施設の利用者さんが、まだ3名と少ないため、
いまの間に、外部で活発に活動している施設で勉強しなさい・・・ということです。

ウチの利用者さんは3名とも穏やかでおとなしいのですが、
それで当たり前だと思っていたら大間違いでした。

うらやましい限りですが、K施設はほぼ定員いっぱい24名の登録があり、
毎日14~5名の利用者さんがあります。
まあもう開所して2年になるのですから、そんなものなのかもしれません。

でも今回行ってみて分かったことは、
小規模多機能施設というのは、
デイサービスでは面倒見切れないけれど、老人ホームにはちょっと早いかな
という、重度の認知症の方にピッタリだということでした。

認知の度合いは十人十色で、一日中穏やかに過ごされておられる方もあれば、
暴力的で「キレキャラ」の方もいらっしゃるという具合です。
そして後者がひとりでも居られると、その場の緊張感がぐっと高まるということです。
「たそがれ症候群」というらしいですが、3時ごろまでは普通に穏やかにしておられるのに
陽が西に傾くにつれて人格が180度変わって、真剣に怒りだす方がいらっしゃるのです。
怒り始めると、机をバンバン叩いたり、なだめに行くと、ぐーで殴られたりすることがあるので
注意しないといけません。
このようになると、体の小さなおばあさんでも、ものすごい力を出しますから
ちょっとたじたじとなってしまいます。

スタッフに対処法を尋ねると、どうもこれといった方法がないというのが現状らしいです(汗)
ご家族に電話をして迎えに来てもらったり、怒りが収まるまで、目を離さずに
放っておくしかない時もあるそうです。
でも普通の利用者さんより数倍手間のかかる、こういう方のほうが
介護力アップに結び付くそうですから、
施設も利用者さんとともに成長してゆくのでしょうね!

まだ研修は始まったばかりです。
これからも、もっともっと前向きに介護に取り組んでいかないといけないなと
愛をもって、腰帯を締め直したい気持ちです。





『それは人にはできないことです。
しかし、神にはどんなことでもできます。』マタイ19:26



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